ソロキャンプの楽しみの一つ、朝ごはん。時間を大切にしたいソロキャンプでの朝食は、どういったポイントをおさえて準備すれば良いのでしょうか。
この記事では、ソロキャンプ初心者さんに向けて朝ごはん作りのコツなどを解説します。ソロキャンプに持っていきたい便利な調理器具についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ソロキャンプの朝ごはん作りのコツ・ポイント
ソロキャンプの楽しみは、一人の時間を自分の好きなように楽しめることでしょう。
それは、食事も同じこと。
好きな時間に自由きままに好きな料理を楽しめることは、ソロキャンプの醍醐味の一つでしょう。
特に、澄んだ空気を吸いながら大自然の中で食べる朝食は格別なものがあります。
とはいえ、アクティビティなどを充実させ一日を有効に使うためにも、ソロキャンプでの朝ごはんはササッと済ませたいもの。
ソロキャンプでの朝食づくりでおさえておきたいポイントは、簡単・手軽であることです。
レトルトやインスタントで手軽に
さまざまなメーカーがレトルト食品やインスタント食品を販売しています。
お湯を沸かしてあたためるだけで簡単においしい料理が食べられるレトルト食品やインスタント食品は、時間を大事にしたいソロキャンプでの朝ごはんにぴったりです。
しかもレトルト食品は、調理済の製品でありながら完全密封されているため、保存料や殺菌料を使用していない安全な食品と言えます。
非常時の備蓄食というイメージが強いかもしれませんが、持ち運びしやすく温めるだけでそのまま食べることができるので、レトルト食品はソロキャンプの食事としても大活躍するでしょう。
インスタント食品は、手軽だけれどあまり健康的ではないのでは?と思っている方も多いかもしれません。
JAS規格のついているインスタントラーメンの多くは、ビタミンB1、B2やカルシウムなどが強化されています。
これらのインスタントラーメンは、スープを飲み干しても500kcal前後とそうハイカロリーではありません。
野菜なども加えて栄養バランスを意識して食べると、ソロキャンプの朝ごはんとして活用できそうです。
残った料理や食材を活用
前日の夜にたくさん炊いて残った冷ご飯や、夜ごはんの時に切リ過ぎた残り野菜などを利用して、おじややリゾット、お粥などにすることが可能です。
また、前日に余った食材をジッパー付き保存袋などに入れて味付けし、一晩置いておくと、翌朝にはサッと調理するだけでおいしい朝ごはんが作れるので手軽です。
ジッパー付き保存袋は薄くて軽く場所もとらないので、ソロキャンプに数枚用意しておくと保存に調理にと便利に活用できるでしょう。
焚火はせずにバーナーなどを使う
キャンプといえば焚き火の印象があるかもしれませんが、ソロキャンプに慣れるまでは焚き火よりも手軽に扱える調理器具、シングルバーナーなどがおすすめです。
シングルバーナーとはキャンプや登山、釣りなどさまざまなアウトドアでの調理や湯沸かしに使うことができる小型燃焼器です。
分離型と一体型があるシングルバーナーですが、ソロキャンプにおすすめなのは、五徳と燃料容器が一緒になっている一体型。
部品の数が少なく、軽くてコンパクトなので荷物を少なくしたい方にもおすすめです。
燃料の消費が少なくて済むというメリットもあります。
シングルバーナーの燃料には、ガス、ガソリン、灯油がありますので、目的やシチュエーションに合わせたものを選ぶようにしましょう。
初心者の朝ごはん作りで気を付けたい注意点
何もかも一人で行うソロキャンプは、どちらかというと経験を積んだ中級者以上の方が楽しむキャンプスタイルです。
ソロキャンプ初心者さんは、すべてが自分の采配で自由にできるため、あれもこれもと食事作りでも頑張ってしまうかもしれません。
以下に、ソロキャンプビギナーに向けて、朝ごはん作りで気を付けたい注意点をご紹介します。
凝りすぎない
一人だからこそ、凝った料理を楽しみたくなるソロキャンプですが、初心者ソロキャンパーさんにはシンプルな料理がおすすめです。
凝った料理を作ろうとすると、材料や調味料、調理道具など荷物が多くなってしまいます。
特に料理好きな方は凝った料理にチャンレンジしてみたいと思うかもしれませんが、ソロキャンプの朝食は荷物が少なくて済む手軽に作れるものがおすすめです。
撤収時間を考えておく
ソロキャンプの最終日は、洗い物やテントの撤収、荷造りなどすることがたくさんあります。
自由を満喫できるソロキャンプですが、最終日はこれらのことをすべて一人でしなくてはなりません。
スムーズにチェックアウトするためにも、最終日は特に時間配分に注意するようにしましょう。
ソロキャンプの最終日の朝は、テントを撤収する時間も考え、湯沸かしして温めるだけといったバーナー1つで完了する朝食にしておくと便利です。
朝食とテントの片付けを同時進行するような感覚で取り組むとスムーズでしょう。
ソロキャンプの定番朝ごはんはホットサンド
ソロキャンプの定番とも言える朝ごはんの一つは、ホットサンドでしょう。
ホットサンドとは、ホットサンドイッチとも呼ばれる温かいサンドイッチのことです。
パンに温かい具を挟んだものや、具を挟んだパンを焼いたものなどがあり、好きな具材を楽しむことができます。
あたたかくおいしい上に、切り口のいろどりなどもきれいで見た目もおしゃれなため人気があります。
フライパンでも作ることができますが、専用の器具であるホットサンドメーカーを使用すると手軽に作ることができるので、ソロキャンプにも持参する方が多いようです。
白米派なら朝からしっかりご飯もおすすめ
朝はやっぱり白いご飯が食べたい、という方も多いでしょう。
ササッと済ませたいソロキャンプの朝なら、焼きおにぎりやお茶漬け、おかずをのせた丼などがおすすめです。
手軽に済ますならレトルト・インスタント
とにかくソロキャンプの朝は手軽に済ませたい、という方はレトルト食品やインスタント食品を利用するのが良いでしょう。
特にレトルト食品は、食事系からぜんざいなどのおやつ系まで幅広く揃っています。
調理済みの製品なので、お湯をわかして温めるだけですぐにおいしい朝ごはんを作ることができるのでおすすめです。
インスタント食品も、麺類などはもちろんお湯を入れるだけであたたいスープやリゾットなどが食べられるのが嬉しいポイント。
容器は捨てられるので、後片付けも簡単です。
アウトドア専門店などでは、キャンプ場で活用したいレトルト食品やインスタント食品などを集めた「キャンプめしコーナー」を設けている店舗もあるほど需要を高めています。
手間いらずの便利な市販品でも本格的な味わいが楽しめますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
ソロキャンプの朝ごはん作りで使いたい調理器具
時間を大切にしたいソロキャンプでは、ちょっとした道具をキャンプ用に揃えると便利に調理ができるでしょう。
クッカーによっては、洗い物も激減したりとメリットも多くあります。
以下に、ソロキャンプの朝ごはん作りで使いたい調理器具をご紹介します。
ホットサンドメーカー
ホットサンドメーカーは、ホットサンドを作る専用の調理器具です。
使い方は、ホットサンドメーカーにパンを2枚入れて、中にチーズやハムなど好きな具材を挟んで焼くだけ。
簡単なのに、あたたかくておいしいカフェのような朝ごはんができます。
パンだけではなく、ご飯や肉まん、あんまんなどを挟んで焼いても一味違ったおいしい朝食をつくることができるのでおすすめです。
メスティン
メスティンは、アルミ製の細長い形をしたアウトドア用の飯ごうです。
アウトドア用ではありますが、大変便利なので家庭でもよく使われる人気のクッカーです。
水を入れて温めるだけで、ご飯が炊けたりパスタを茹でることができます。
このメスティンを使うと、食器がなくても食事ができるので洗い物を減らすことができるのもソロキャンプには嬉しいポイントです。
シェラカップ
アウトドア用の定番カップといえば、シェラカップでしょう。
シェラカップとは、飲み物や料理を注ぐ器ですが、その大きな特徴は火にかけられること。
湯沸かしや調理などにも使える万能カップです。
容量もさまざまですが、調理器として使いたいなら400ml以上のものがおすすめです。
金属製のものが多く、やや重く丈夫なステンレス製と軽いチタン製のものがあります。
用途やシチュエーションによって使い分けると良いでしょう。
フライパン
キャンプ向けのフライパンには、さまざまなものが販売されています。
素材や形などいろいろありますので、使用シーンに合ったものを選ぶと良いでしょう。
ソロキャンプでは、直径150〜200mm前後のコンパクトなものがおすすめです。
以下に、フライパンの主な素材と特徴をご紹介します。
- 鉄
- アルミ
- ステンレス
- チタン
熱伝導率が高く保温性に優れます。
丈夫で焚き火などにも使用できますが、重いので持ち運びに不便です。
鉄の約3倍と言われる熱伝導率を誇ります。軽い点は良いですが、焦げ付きやすいのでコーティング加工がされたものがおすすめです。
堅牢で錆びにくい素材です。熱するとサメにくいので余熱での調理もできます。
汚れを落としやすく手入れが簡単で、重さも鉄より軽いです。
軽量なので、力のない女性にもおすすめです。
耐久性に優れ錆びにくいので長く愛用できます。軽くて丈夫なので登山にも多く使われます。
慣れてきたらレパートリーを増やしていこう
行けば行くほど夢中になれるソロキャンプ。
始まりから終わりまで、すべてを自分で決められるソロキャンプは、自由な世界に浸ることができる奥深い魅力にあふれています。
ソロキャンプを体験すればするほど経験値も上がって余裕もでき、自分のキャンプスタイルも確立されていくでしょう。
経験を積みソロキャンプに慣れてきたら、朝食を始めとするキャンプでの食事も、徐々にレパートリーを増やしていくことをおすすめします。
キャンプ飯を手軽にグレードアップできる調理器具や市販の食品なども使い、よりソロキャンプの奥深い世界を深めていきましょう。