キャンプの必須アイテム「テント」。床ありのテントが一般的ですが、今注目されているのが床なしテントの「フロアレステント」です。
ただ床なしテントが人気とはいえ、本当に快適に過ごせるのか、寝る時はどうするのかなど疑問が湧いてきます。
そこで今回は、床なしテントのメリットやデメリット、寝るコツなど、知りたい情報をギュッとまとめてご紹介します。
テントの床なし、フロアレステントが人気沸騰中
キャンプに欠かせないテント。
通常のテントは天井から床までが一帯のフルクローズ。就寝時はテント内にマットやシートを敷き、靴を脱いで中に入り、寝袋や布団で寝るのですが、近年人気が高まっているのが、テントの床なしバージョン「フロアレステント」でのキャンプです。
四方は幕で囲まれている通常のテントでありながら床がなく、直接地面に設営するテントなのですが、フロアレステントを愛用しているキャンパーも増えているんです。
ただ床なしのテントでキャンプをするイメージがわかないですし、使い勝手や面倒なことなど、色々わからない点も多いですし、虫も入り放題なのでは?と気になります。
床ありテントと比較-床なしテントのメリットとデメリット
では、床なしテントは床ありテントと比べて、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。そこには床ありにはない意外なメリットがあることがわかりました。
テント床なしのメリット
- 設営&撤収が簡単で楽
床なしテントは構造がシンプル。開けた瞬間にパッと開くワンタッチテントなど、床ありテントに比べると設営・撤収が楽にできます。また、床がない分軽く、収納もコンパクト。持ち運びに便利なので、ソロキャンプにも最適です。
- 靴の脱ぎ履きの必要がない
床ありテントで唯一面倒な点が、出入りするたびに靴を脱ぎ履きしなくてはならないこと。そのため、キャンプでは靴の他にサンダルを持参することもあり、そうすると人数分×2の靴で、テントの入り口が靴で散乱してしまうこともあります。それも床なしなら、靴の脱ぎ履きをすることなく自由に出入りすることができますので、寝袋に入るまで靴で過ごすことができます。
- テント内レイアウトが自由
床ありテントの場合、マットやシートを敷いてお座敷スタイルにするのが一般的。他はテントの隅に荷物を置く程度の使い道しかないですが、床なしならレイアウトは自由。室内空間も広く設計されているので、日中はテーブルセットを置いてキッチンやリビングとして使い、夜はコットを置いて寝室として使うなど使い道は自由。どう使うかはあなた次第です。
- 地面の凹凸を気にすることなくキャンプを楽しめる
テント設営で注意したいのが地面の凹凸。地面の凹凸があると、シートやマットの厚みがないと気になって眠れません。床なしなら地面の凹凸もさほど気にすることなく、好きな位置・場所にテントを設営できます。
テント床なしのデメリット
- 地を這う虫の侵入は防げない
当然といえば当然ですが、床なしテントは足元が地面なので、テント内に虫が入りやすいのが難点。四方を幕で覆えば蚊や蝿、蛾などの虫の侵入はある程度防げますが、コオロギやカマドウマ、カエルなど地を這う虫の侵入を防ぐことはできません。虫を気にしながら寝るのがストレスの方は、床ありテントの方が安心して眠れるでしょう。
- 雨が降った時、水はけが悪い場所だとテント内に水たまりができる
山の天気は変わりやすく、キャンプ場へ到着した時は晴れていても、だんだん雲行きが怪しくなり、雨が降ってしまう可能性もあります。オープンタープよりは雨風を防げますが、水はけが悪い場所だとテント内が雨でビショビショになり、水たまりができてしまうことも。砂利や芝生など、水たまりができにくい場所を選んでテントを設営しましょう。
床なしのフロアレステントで寝るコツ
床なしのフロアレステントで一番疑問を感じるのが、床なしの状態で快適に眠れるのかどうかということ。
結論から言えば、寝苦しく感じる夏キャンプこそ、床なしのフロアレステントのほうが快適に眠れます。
中でもメッシュ付きで天井が高いタイプがおすすめ。テントを締め切っても風通しが良く熱がこもりにくいので、夏の暑さ対策として最適です。ただメッシュが全開だと外からの視線が気になるので、上部にすだれなどで目隠しをするなどの工夫も必要でしょう。
床なしテントの場合、簡易ベッドの”コット”、もしくは”ハンモック”は必須。虫や地面の濡れを気にすることなく眠れます。
日中はコットもしくはハンモック1つ置きっぱなしでOK。休憩スペースとして活用できます。また、就寝時は雨が降った時に備えて、テントの内側にコットを置きましょう。
床なしテントの快適性を高めるおすすめアイテム
- コット
ハイコットとローコットの2種類ありますが、おすすめはハイコットとローコットに調整できる2wayタイプ。空間を広く見せたい時はローに、虫や雨が気になる時はハイと状況に応じて対応できます。
- テーブル・チェア
テーブル・チェアセットは床なしテントには必須です。機能性はもちろん、デザイン性も重視して選ぶことをおすすめします。
- ランタン
色々な種類がありますが、おすすめはLEDランタン。火を使わないので、キャンプだけでなく屋内でも安心して使え、また、災害時の備えとしても重宝します。
- ラック・棚
色々な素材がありますが、おすすめは折りたたみ式の木製ラック。キッチン用品が整理でき、木の風合いとカントリー調がサイトをおしゃれに演出します。
- 銀マット
銀マットはキャンプギアの中でもあると便利なアイテムの1つ。銀マットの上に荷物を仮置したり、コットの上に敷いてクッション性を高めたりと、使い勝手がいいアイテムです。
- 食器用ネット(トライネット)
洗った食器を濡れたままネットに入れればOK。吊るすので省スペースで使用でき、虫やゴミからも守れます。
- アイマスク
キャンプ場には街灯があるので、設営場所によっては明るくて眠れないことも。灯りが気になる方はアイマスクの持参を。
床なしテントの選び方と注意点
フロアレステントと言われている床なしテントには、ワンタッチテントやワンポールテント、ソロキャンパーに最適な超軽量なものの他、テント内で立ったまま作業ができる大型のもの、ポールや幕の跳ね上げ方で多彩に変化できるものまで、様々な形状・種類があります。
テントを選ぶ際は形状をメインに、使用する人数や素材に注目して選ぶといいでしょう。
まとめ
今注目されている、テントの床なしフロアレステント。
床ありテントが一般的な中、”床なし”というだけでハードルが高く感じますが、床なしだからこそ得られる楽しみ方や魅力があります。
キャンプ場でも目を引くこと間違いなし!のキャンプスタイルをぜひお楽しみください。