焚き火で入れる「焚き火コーヒー」をご存知でしょうか。アウトドアらしいワイルドな飲み方で、従来とは異なる原始的なスタイルが注目を集めています。
そこで今回は、焚き火コーヒーの魅力、焚き火コーヒーのメリット・デメリット、焚き火コーヒーの作り方、またコーヒー豆をキャンプ場で焙煎する方法などご紹介します。
コーヒー好きの方にこそ試してほしい焚き火コーヒー、ぜひキャンプ場で焚き火コーヒーを楽しんでみてください。
焚き火で入れる「焚き火コーヒー」
焚き火コーヒーとは、焚き火にかけたやかんで粗挽きのコーヒー豆を入れて煮出して飲む、アウトドアらしいスタイル。
スウェーデンの北部にあるイェリヴァーレという町に古から伝わる「フィールドコーヒー」というコーヒースタイルで、それを現代に復活させたのが「レンメルコーヒー」です。
焚き火と一緒に楽しめることから、秋冬キャンプを楽しんでるキャンパーに注目されており、これまでの簡単なドリップコーヒーよりも原始的なスタイルに魅力を感じ人気を得ています。
焚き火コーヒーのメリット・デメリット
焚き火コーヒーは山仕事をする人たちが飲んできた、通常の飲み方とは異なるワイルドなスタイル。焚き火を堪能しながらコーヒーが出来上がるのを楽しめるのですが、焚き火コーヒーならではのメリット、デメリットがあるのでご紹介します。
焚き火コーヒーのメリット
- 道具が少ないので荷物が減る
- 気軽に淹れられる
- 安いコーヒー豆でもコクを感じられる
焚き火コーヒーはやかんやケトルに直接豆を入れて煮出すので、ドリッパーやペーパーフィルターなどの細々した道具を用意する必要がありません。また、淹れ方は自由なので誰でも気軽に淹れられるのも焚き火コーヒーならでは。コーヒー豆の味をダイレクトに味わえるので、安い豆でもコクを感じられます。
焚き火コーヒーのデメリット
- 口にコーヒー豆のカスが入る
- 苦味が強い
- ケトルの掃除など後始末が面倒
カスが口に入りやすく苦味が強いのは焚き火コーヒーの特徴でありデメリットでもあります。また、ケトルに直接豆を入れて煮出すので、飲み終わった後の掃除が面倒なのもデメリットでしょう。
焚き火コーヒーの作り方
焚き火コーヒー「レンメルコーヒー」の作り方をご紹介します。
必要な道具・材料
- ケトル
- コーヒー豆
- 水
- 焚き火
- 塩(隠し味)
ケトルややかんがない場合は鍋でも代用できます。
作り方と注意点
- 焚き火をし、ケトルに水を入れてコーヒー豆をたっぷり入れる。
- 焚き火にケトルを置き沸騰させる。
- 1~2分沸騰させ火から下ろす。
- 豆が完全に沈殿したら完成。
900mlのケトルに対してコーヒー豆70~80gが目安。塩はお好みで。塩大さじ1入れるとさらに深みある味になります。カップへ注ぐ時は沈殿した豆が入らないようそっと注ぎましょう。
火が強すぎたり煮出す時間が長すぎると香りが飛んで苦味だけが残ってしまうのでご注意を。
焚き火コーヒーの決まりはないので、この作り方を参考に、自分好みの作り方を見つけてみてはいかがでしょうか。
キャンプ場でコーヒーを焙煎する方法
焙煎したコーヒー豆を用意するのもいいですが、現地でコーヒー豆を自分で焙煎してみてはいかがでしょうか。自分で焙煎したコーヒーは格別です。
焙煎から初めて、時間をかけてゆっくりコーヒーを楽しみましょう。
焙煎に必要なもの
- 生豆
- 焙煎器(コーヒー豆用のハンドロースターまたは取っ手と蓋が付いた鉄製ザル)
- ザル
- 革手袋
- うちわ
生豆や焙煎機はネットでも購入できます。生豆の中には虫食いや割れているものが入っているので、虫食いが明らかに分かるものは取り除いておきましょう。
たくさん焙煎しようと焙煎機に豆を多く入れてしまうとムラができてしまうのでご注意を。選別が終わった生豆を薄皮を落とす程度にサッと洗い、すぐに水分を拭き取ります。
焙煎方法と注意点
- 焙煎器に生豆を入れ、焚き火から20cmほど離して遠火で5分程あぶる。
- 焚き火に10cm程度まで近づけ、焦がさないよう7分程焙煎器を振り続ける。
- 煙の状態や音、豆の色をチェックしながら自分好みの状態になるまであぶる。
- 好みの色になったらザルにあけ、うちわであおいで冷ましたら完成。
一番大切なのは焦がさないこと。コーヒー豆に近づくとパチパチという音がするので、音がしたら焦がさないよう注意しましょう。
焙煎後は粗熱をすぐに取ることも大切です。予熱で焙煎が進んでしまいますので、ザルにあけたらうちわやドライヤーで冷やしましょう。焙煎ムラのある豆をできるだけ取り除くことで美味しくなります。
残った豆は密閉袋に入れて持ち帰りましょう。焙煎した豆は2~3日寝かせた方がより美味しくなるので、日の当たらない暗い場所場所に保管しましょう。
もっと気軽にコーヒーを楽しみたい方におすすめのコーヒー
キャンプ場で焚き火を眺めながら飲むコーヒーは格別です。
でも「焚き火コーヒーは難しそう」「もっと気軽にコーヒーを楽しみたい」という方も多いのではないでしょうか。
手軽にコーヒーを飲むならドリッパーがおすすめ。中でもおすすめなのがスノーピークのフォールディングコーヒードリッパー「焚火台型」です。
スノーピーク フォールディングコーヒードリッパー 「焚火台型」
焚き火台型のドリッパーで、携帯に便利な折りたたみ式。市販のペーパーフィルターを使用できます。コーヒードリッパーにペーパーフィルターをセットしてコーヒー豆をたっぷり入れ、お湯を注げば美味しいコーヒーの出来上がり。はじめにコーヒー豆の中心にお湯を注いで1分蒸らすのがポイント。あとはお湯を細めに注ぎ入れれば完成です。焚き火台のデザインが見た目もかっこよくおしゃれです。
ワイルドでコーヒー豆を存分に味わえる焚き火コーヒー。ぜひ一度お試しください。