自然の中で過ごすキャンプ中に飲むコーヒーはいつもとは違い特別美味しく感じるものです。
そんなコーヒーを入れるのにおすすめなのがパーコレーターです。聞いたことはあってもどんなものなのかわからないという方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、パーコレーターについてやおすすめの理由、淹れ方やコツ、注意点をご説明します。
また、選び方やおすすめのメーカーもご紹介するのでぜひ参考にしてください。
コーヒーを淹れるパーコレーターとは?
コーヒーを飲む時にドリップ式で淹れている方も多いと思いますが、人数が多い時などはお湯が足りなくなってしまったり、飲む頃には冷えたりしてしまいます。
パーコレーターは沸騰したお湯をポットの中で循環させてコーヒーを抽出する道具で、簡単に温かいコーヒーをたくさん淹れることができます。
お湯からでた蒸気圧で、中心の管からお湯が吸い上げられ吹き出してコーヒー粉にかかることでコーヒーが抽出される仕組みですが、セットすれば簡単に淹れることができるので難しくはありません。
パーコレーターならではの味わいのコーヒーを淹れることができるので、いつもとは一味違うコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
キャンプでパーコレーターがおすすめの理由
自宅でドリップ式でコーヒーを淹れる際には何も思わないフィルターの準備なども、キャンプでとなると手間に感じるものです。
パーコレーターはこのような手間を感じることなくコーヒーを簡単に淹れることができるので人気があります。
また、パーコレーターはキャンプの雰囲気によく合い、よりキャンプの雰囲気を味わうことができるアイテムでもあります。
簡単にコーヒーが淹れられて、なおかつ雰囲気もよいパーコレータですが、他にもおすすめの理由が3つあります。下記でおすすめの理由について詳しくご説明します。
一度に数人分のコーヒーが淹れられる
パーコレーターは一度にたくさんのコーヒーが淹れられるのがおすすめの理由です。
大きさよって淹れられる容量が変わり、2カップほどしか抽出できないものから10カップ以上の大容量のものまで幅広くあります。
大人数でキャンプをしている時に、一度でたくさんコーヒーが淹れられると順番待ちをしたり冷めてしまうこともないので大変便利です。
少ない人数で行く場合もおかわりできますし、ミルクを足したりもできるので、パーコレーターはとてもおすすめです。
直火で使える
パーコレーターは直火式と電気式のものがあり、直火式のものなら焚き火でも、バーナーなどの直火でも場所を選ばず火があれば淹れられるので使い勝手がよいです。
ドリップ式でコーヒーを淹れるためには、コーヒードリッパーやフィルターの準備のほか、やかんなどでお湯を沸かす必要がありますが、パーコレーターはこのような手間もなくただセットして直火にかけるだけなので、とても簡単です。
直火式は火加減が難しく、慣れるまではコーヒーの濃さにむらができてしまうことが多いですが、いつもとは違う味のコーヒーを楽しめるのもキャンプの楽しみの1つです。
ケトルや鍋としての代用が利く
パーコレーターは中の部品を取り外せば、ケトルや鍋としても使うことができます。
ケトルとして使えばお湯を沸かすことができますし、大きめのパーコレーターならパスタやうどんなどの麺を茹でる鍋として使ったり、レトルト食品を温める鍋としても活用できます。
また、バスケット部分にコーヒ粉ではなくお茶や紅茶を入れれば、コーヒー以外の飲み物を楽しむこともできます。
パーコレーターはコーヒーを淹れるだけでなくアイデア次第でいろいろな用途に使えます。
パーコレーターの使い方と淹れ方のコツ
パーコレーターを使ったことがない方は使い方がわからないですよね。使い方と淹れ方のコツをご説明します。
<使い方>
- バスケットにコーヒ粉を淹れる
本体の中にバスケットと呼ばれるコーヒー粉を淹れる部分があるので、それを取り出しコーヒー粉を入れてふたをします。
- お湯を沸かす
本体に水を入れて沸騰させます。
- バスケットを戻す
沸騰したら本体を火からおろし、取り出していたバスケットを元に戻します。
- 火にかける
再び火にかけます。パーコレーターのふたには透明ノブが付いていて、抽出されたコーヒーの色が確認できるようになっています。色の変化を見ながらちょうどよい色になったら完成です。
<淹れ方のコツ>
- 火加減
パーコレーターでコーヒーを淹れる時は、弱火で加熱するのが美味しく淹れるコツです。弱火で3分くらいを目安に火にかけましょう。
- コーヒー豆の挽き方
コーヒー粉を淹れるバスケットの目が粗いので、コーヒー豆は粗挽きか中挽きで用意することがおすすめです。
パーコレーターの淹れ方の注意点
パーコレーターでコーヒーを淹れる際の注意点は、強火にかけないことと、長時間火にかけないことです。
強火や長時間火にかけることで、過剰に抽出してしまったり、香りが飛んでしまったりして、味が落ちてしまうことがあります。
また、冷えてしまったコーヒーを再加熱すると酸化が起こり、酸っぱくなり美味しくありません。
一度淹れたコーヒー粉を再び使うのも、味や風味が落ちるので美味しいコーヒーにはなりません。
美味しいコーヒーを飲むためには、「飲むときに淹れる」ということが基本になるので、もったいなくても入れ直すようにしましょう。
キャンプに適したパーコレーターの選び方
パーコレーターはコーヒーを簡単にたくさん淹れることができるだけでなく、その他の用途にも使え大変便利なアイテムで魅力がありますが、いざ購入しようと思ったときにはたくさんの種類があるので迷うと思います。
そこで、キャンプに適したパーコレーターの選び方についてを3つの項目に分けてご説明します。
選び方を間違えるとせっかくのアイテムを活用することができないので、大事なポイントをしっかり確認しておきましょう。
カップ数の確認
上記でもご説明しましたが、パーコレーターには大きさの違いがあります。小さいものだとカップ2杯ほどのものですし、大きいものだとカップ10杯以上など振り幅があります。
大人数でキャンプに行く場合、小さいものだと足りなくて何度も作ることになり、パーコレーターの意味がなくなってしまいます。
大人数でのキャンプを目的にするのであれば、容量の大きいものを購入するようにしましょう。
反対に、ソロキャンプなど人数が少ない場合、あまり大きいものだと少量のコーヒーを淹れることができず使い勝手が悪くなります。
ほかの用途としても使えるように少し余裕のある大きさがおすすめですが、まずはどれだけの人数を目的に作るかということを考えることが大切です。
ビギナーには扱いやすいステンレスがおすすめ
パーコレーターは、ステンレスやホーロー、耐熱ガラスなど素材にも違いがあります。
ホーローは保温性に優れていますし、耐熱ガラスは中が見えやすくなっているなどそれぞれに特徴がありますが、キャンプ初心者の方にはステンレス製のパーコレーターがおすすめです。
ステンレス製のものは、軽くて丈夫です。直火でも安心して使うことができますし、お手入れも簡単なので、キャンプでも気にせず使うことができます。
アウトドアなら直火式
上記でもご説明しましたが、パーコレーターには「直火式」と「電気式」のものがあります。
電気式のものは、安定した火力でコーヒーを淹れることができるので気楽にコーヒーが楽しめますが、電気が必要になるので電源が確保しにくいキャンプには向きません。
キャンプでは、焚き火やバーナーなど場所を選ばず使うことができる直火式のものがおすすめです。自分の手で淹れるコーヒーはアウトドアならではの楽しみにもなります。
キャンプ用に選びたいおすすめのパーコレーターメーカー
ここまで、パーコレーターがおすすめの理由や、淹れ方やコツ、選び方などをご説明してきましたが、最後におすすめのパーコレーターのメーカーをご紹介します。
多くのメーカーで取り扱っていて、メーカーによって特徴も違いますし、小型のコンパクトのものから、大型の大容量なものまで数多くのパーコレーターがあります。
おすすめの3つのメーカーの特徴についてをご説明します。自分好みのものを見つけキャンプで美味しいコーヒーを味わいましょう。
コールマン(Coleman)
コールマンはキャンプ用品全般を取り扱うメーカーです。おしゃれで本格的なアイテムを取り扱っていますが、リーズナブルな商品も多く取り扱っているのでキャンプ初心者の方にもおすすめです。
種類にもよりますが、コールマンのパーコレーターにはコールマンのロゴのランタンマークが入っているものもあり、シンプルな一方で高級感がありおしゃれな印象になります。
スノーピーク(snow peak)
スノーピークはキャンプ用品を取り扱う日本で生まれたメーカーです。高機能、高品質で、おしゃれなデザインが多く人気があります。
価格は比較的高めですが、細部までこだわって作られているので、取っ手が折り畳めるなど高機能で使いやすい商品が多いです。
スノーピークのロゴが入り洗練されたデザインなので、高級感があり存在感のあるパーコレーターです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
キャプテンスタッグもアウトドア用品を取り扱うメーカーで、多くの商品を販売しています。
種類にもよりますがキャプテンスタッグのパーコレーターは、シンプルで使いやすいものが多いです。
そして何よりも魅力なのが価格が手頃なところです。コスパを重視する場合はキャプテンスタッグがおすすめです。
低価格ですが、しっかりした作りなので、キャンプ初心者や、パーコレーターを使ってみたいという方におすすめです。