キャンプといったアウトドアを満喫している最中の飲食は、普段よりもおいしく感じますよね。
もし自然の中で、豆をミルで挽くところからはじめた本格的なコーヒーを飲めば、きっと最高の時間を過ごせることでしょう。
この記事では、アウトドア中に本格的なコーヒーを入れる方法と、必要になるグッズをご紹介します。
キャンプで楽しむ本格コーヒー!ミルで挽くところからチャレンジ!
キャンプに行く目的は、人によって違うと思います。
例えば、フレッシュな自然の中でのびのびしたいという方もいらっしゃれば、厳しい自然に挑戦することが目的の方もいらっしゃいます。
また、キャンプ道具が好きで、道具を使いたいがためにキャンプするという方もいらっしゃることでしょう。
しかし、どの目的でキャンプをしたとしても、キャンプの最中に必ず行うであろう共通のことがあります。
それは、飲食です。
人が活動する力をチャージする飲食は、避けることができないことであると言えるでしょう。
そんな飲食を簡潔に済ませることもひとつのキャンプスタイルではありますが、ここでは飲食にこだわったキャンプを推させてください。
特に、『キャンプ中に豆から挽いた本格的コーヒーを飲む』ことが一押しのスタイルです。
温かい飲み物には身体を内側から温めてくれる力があるため、野外で疲れた体をリラックスさせることに繋がり、休憩の質をより良いものにすることができます。
また、コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用によって、きびきびと活動できるようにもなりますよ。
更に、こだわって選んだ豆をミルで挽いて淹れるコーヒーは、インスタントとは比べ物にならない満足感を得られます。
以上の効果が期待できますから、キャンプ中にコーヒーを飲みながら一服する習慣をおすすめしています。
次の項からは、屋外でコーヒーを淹れるために必要となる道具や、コーヒーの淹れ方についてご紹介していきます。
本格コーヒーに必要な道具は何?ミルや抽出ツールを揃えよう
キャンプ中に本格的なコーヒーを入れるにあたって、どういったものが必要になるのでしょうか。
基本的には、以下に挙げるものが最低限必要になります。
〇コーヒー豆
〇ミル
〇コーヒーの抽出方法に応じた抽出ツール
そして、キャンプ中に屋外でコーヒーを入れる方法としては、次のものがあります。
〇直火式エスプレッソメーカーを使う方法
エスプレッソは、コーヒー豆に圧力をかけて抽出する濃厚なコーヒーです。
エスプレッソマシンで高圧をかけて抽出することが一般的ですが、低圧ながらも蒸気圧を利用して抽出するのが直火式エスプレッソメーカーです。
正確にはマキネッタと呼ばれることもあります。
〇ドリップ式コーヒー
ドリップ式は、ご家庭で簡単にコーヒーを淹れる方法のひとつとしてなじみ深いかと思います。
紙や布のフィルターにコーヒー豆をセットして、そこにお湯を注ぎ入れることで成分を抽出する方法です。
〇パーコレーターを使う方法
アウトドアにおいては最もポピュラーなコーヒー抽出方法と言えるでしょう。
パーコレーターと呼ばれるケトルのような容器に、水とコーヒー豆をセットして、火にかけます。
こうして沸騰したお湯がコーヒー豆に降り注ぐことで、次第にコーヒー成分が抽出されていく方法です。
〇小型サイフォンを使う方法
ホットコーヒーを本格的に淹れる道具として、理科の実験で使ったガラス製のフラスコのような道具が頭に浮かぶ方もいらっしゃると思います。
この道具をサイフォンと呼びます。
沸騰したお湯の蒸気を利用して、容器と容器の間にお湯を往復させて、コーヒー豆から成分を抽出する方法です。
キャンプで本格コーヒーを楽しむ!下準備のポイント
本格的なコーヒーを淹れるには、まず、コーヒー豆をミルで挽くところからはじめます。
キャンプ中においしいコーヒーを飲むために、以下の事に気を付けて挽きましょう。
〇コーヒーを淹れる直前に挽く
豆を挽いて時間がたつと、豆が酸化してしまって、風味や香りが無くなってしまいます。
〇抽出方法にあった粗さにする
抽出方法によっては、豆を挽く荒さが適切でないと上手く抽出することができません。
基本的には中挽きにしておけば間違いはありませんが、エスプレッソとパーコレーターに関しては注意が必要です。
必ず、エスプレッソの場合は細挽きに、パーコレーターの場合は粗挽きにしてください。
〇均一に挽けている
豆の粒子の粗さがまちまちだと、コーヒーに雑味が出てしまいます。
〇摩擦を加えない
豆を挽くときに必要以上に摩擦を加えてしまうと、豆が熱を持ってしまって、風味や香りが失われてしまいます。
本格コーヒーを淹れる方法!ろ過式
キャンプ中にコーヒーを淹れる方法ということで、まずはエスプレッソマシンを使う方法と、ドリップマシンを使う方法をお伝えします。
〇直火式エスプレッソメーカーを使う方法
直火式エスプレッソメーカーは、上段と下段がねじで接合されていて、間にコーヒーバスケットが挟まれた構造になっています。
使い方はまず、下段内部にある突起の下まで水を入れます。
続いて、コーヒーバスケットを下段に差し込み、ミルで挽いたコーヒーの粉をバスケットのすりきり一杯まで満たします。
次に、上段をねじ込んで取り付ければ、準備完了です。
準備ができたエスプレッソメーカーを弱火にかけて数分待てば、上段にエスプレッソが溜まっています。
〇ドリップ式コーヒーの淹れ方
ドリップ式コーヒーは、すでに淹れ方をご存知の方も多いことでしょう。
ドリッパーにフィルターを取り付けた中にコーヒーの粉を入れて、平らにならします。
そこに、何度かに分けて85℃くらいのお湯をゆっくりと注いでいきます。
最初にお湯を注ぐ時には、コーヒー豆を蒸らすために少量のお湯を注いで、30秒程度待つことが大切です。
十分に蒸れたら、本格的にお湯を注いで抽出しましょう。
抽出式を活用!本格コーヒーをキャンプで楽しもう
引き続き、キャンプ中にコーヒーを淹れる方法についてご説明していきます。
ここでは、パーコレーターを使う方法と、サイフォンを使う方法をお伝えします。
〇パーコレーターを使う方法
パーコレーターはケトルのような形をしていますが、蓋を外すと中にはコーヒーバスケットが入っていることが特徴です。
使い方ですが、まずはコーヒーバスケットにミルで挽いたコーヒー豆を入れます。
続いて、コーヒーバスケットより少し下まで水を満たして、蓋をしてから火にかけます。
そのまましばらく沸騰させ続けて、蓋の窓から見えるコーヒーの色が飲み頃になったら、火からおろしましょう。
〇小型サイフォンを使う方法
コーヒーの抽出と言えば、サイフォンのビジュアルを思い浮かべる方も多いと思います。
そんなサイフォンの中でも、アウトドアに持ち出せるほどコンパクトなのが、『HARIO:ミニフォン』です。
一人分のコーヒーを淹れることができるかわいらしいサイフォンですよ。
使い方は、上の容器にコーヒー豆を、下の容器に水をセットして、火にかけます。
すると、水が沸騰するにつれて下の容器の水が上の容器へと移動していきます。
下の容器の水が完全に上へと移動したら火を消してください。
その後、水がコーヒーになって再び下の容器に移動したら完成です。
下の容器のコーヒーを飲んでください。
おすすめのコーヒーグッズ!ミルや抽出ツールなど
最後に、キャンプでコーヒーを入れるためのグッズをご紹介します。
アウトドアメーカーから販売されているグッズは、他のキャンプ用品とテイストが似ているため、キャンプの雰囲気を壊すことなくしっくりとなじみますよ。
〇ポーレックス:セラミックコーヒーミル・ミニ
ハンドルが取り外せるのでコンパクトに使えるミルです。
分解も容易なので、掃除も簡単ですよ。
〇スノーピーク:フォールディングコーヒードリッパー 焚火台型
キャンプをたしなまれている方であれば、スノーピークの焚き火台を見たことがある方は多いと思います。
この製品は、スノーピークの焚き火台をそのまま模したドリッパーです。
本物の焚き火台同様に折りたたむこともできますので、荷物の邪魔になりませんよ。
〇Coleman:パルテノンコーヒードリッパー
アウトドアメーカーであるコールマンから販売されているドリッパーは、特徴としてフィルターが不要ということが挙げられます。
ゴミが出ずに、荷物も減らせるので、アウトドア向きの商品ですよ。
自然の中でほっと一服!本格コーヒーを楽しもう!
ここまで、アウトドアでコーヒーを楽しめる方法や道具についてご紹介してきました。
自然の中での飲食は美味しく感じるものですが、豆から挽いたコーヒーとなると極上です。
おしゃれなコーヒーグッズも多数販売されていますので、一式そろえて屋外でのコーヒーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。