デイキャンプにタープは必要か 選び方とおすすめタープもご紹介

最終更新日:2024/02/28

デイキャンプにタープは必要か 選び方とおすすめタープもご紹介

デイキャンプとは、日帰りキャンプのことです。寝泊まりしないので荷物が少なくて済むことがメリットですが、気軽に行えるデイキャンプにはタープは必要なのでしょうか。

この記事では、タープがいるケースやいらないケースなどを解説した上で、デイキャンプではテント以外にタープは必要なのか考察します。
簡単に組み立てることができるおすすめのタープもご紹介していますので、タープが気になる方もぜひご覧ください。

デイキャンプにタープは必要か

結論から言うと、タープなしてもデイキャンプはできます。
しかし夏場などの日差しが強い時には、テントのみではなく、日陰を作るためにタープはあったほうが快適です。

デイキャンプでは、寝泊まりするわけではないのであまり本格的なものは必要ありませんが、快適性を上げるためにはタープの利用を検討したほうが良いでしょう。

以下に、タープがいるケースといらないケースについてご説明します。
デイキャンプでのご自分の使用シーンを想像して、どちらが快適のなのか考えましょう。

デイキャンプでタープがいるケース

野外で屋根の役割を果たすタープ。
デイキャンプには必須というわけではないですが、以下のように必要とするシーンは多くあります。

日差しを避けて日陰をつくる

真夏のデイキャンプには、熱中症対策として有効でしょう。

雨や風などを遮る

天候の急な変化があっても、タープがあればキャンプ道具を守ることができます。

拡張してテントの前室として使う

タープを張ることでテントを拡張でき、前室として広々と使うことができます。

人目を遮ることができる

オンシーズンなどではキャンプサイトが混み合い、隣りのサイトと近いことがよくあります。
そのような時、タープがあると目隠しとしてプライベート空間を作ることも可能です。

4人以上のデイキャンプ

タープを張ることでテントを広く使うことができ、人数の多いデイキャンプでも快適に使用できます。

デイキャンプでタープがいらないケース

ソロなど少人数のデイキャンプ

人数が少なければ、居住空間も少なくて済みます。
タープで拡張する必要はないでしょう。

ツールームテントを使っている

ツールームテントはもともと大きな前室があるので、タープで拡張する必要性はありません。

キャノピーがあればタープのように使用できる

キャノピーとは、テントについているひさしのことです。
キャノピー付きのテントであれば、タープは必要ないでしょう。

デイキャンプに適したタープの選び方

デイキャンプにはタープがいらないケースもありますが、あったほうがいろいろと便利にキャンプサイトを利用できますので、購入を検討する方も多いでしょう。

デイキャンプにおすすめしたいタープの選び方について、4つのポイントをご紹介します。

設営のしやすさ

タープの中でも上級者向きのものは、設営方法が複雑なこともあります。
あまり設営が難しいと、気軽に行えるはずのデイキャンプの良さが損なわれてしまうこともあるでしょう。
デイキャンプではタープの設営に慣れるために、まずは簡単に設営できるものから選ぶことがおすすめです。

持ち運びしやすさ

デイキャンプの良さは、思い立った時に気軽に行えること。
そのようなデイキャンプに持って行くタープが、あまりに重くて大きいと運搬や収納が大変になります。
デイキャンプには持ち運びしやすい、軽くて大き過ぎないタープを選ぶことがおすすめです。

人数に合っているか

タープにはさまざまな大きさがあります。
デイキャンプに参加する人数に合わせて、適切な大きさのものを選びましょう。
人数にちょうど合うジャストサイズのものなら、大きさに無駄がなく持ち運びするのに便利です。

キャンプシーンやスタイルに合っているか

タープの生地は主に3つあり、それぞれ特徴が異なります。
焚き火をするかのか、暑い季節なのか、結露しやすい時期のキャンプなのかなど、シーンやスタイルに合った生地のタープを選ぶことがおすすめです。

ポリエステルは火の粉で簡単に穴があくので、焚き火を予定している場合はコットンやポリコットン製のタープが適しているでしょう。

以下に、それぞれの生地のメリットとデメリットをご紹介します。
生地の特徴を把握して、ご自身の使い方に合ったタープを選びましょう。

ポリエステル

メリット】

  • 軽くて丈夫
  • カビが発生しにくい
  • 吸水しにくく雨に強い
  • 扱いやすく手入れも楽
  • 価格がリーズナブル
  • 濡れても重たくならない

【デメリット

  • 火の粉や熱に弱い
  • 通気性が悪い
  • 加水分解しやすい

コットン

【メリット

  • 通気性が高い
  • 火の粉や熱に強い
  • 透湿性が高く結露に強い
  • 断熱性に優れる

デメリット

  • 吸水しやすく乾きづらい
  • 吸水すると重くなる
  • しっかり乾燥しないとカビが発生する
  • メンテナンスに手間がかかる

ポリコットン

【メリット

  • 透湿性があり結露しにくい
  • 遮光性があり夏は涼しい
  • 火の粉に強く燃えにくい
  • 丈夫なので長く使用できる
  • コットンよりも軽い

【デメリット

  • ポリエステルのものより乾燥に時間がかかる
  • 価格が高い

デイキャンプにおすすめのタープ

ある程度の人数がいる場合や真夏のデイキャンプには、タープあると快適性がアップします。
扱いやすいのは軽いポリエステル生地ですが、慣れてきたらコットン生地のタープなども挑戦してみると良いでしょう。

以下にデイキャンプにおすすめの、設営しやすいタープについてご紹介します。

ヘキサタープ

ヘキサタープとは六角形の1枚布でできたタープです。
2本のポールで立ち上げるので、設営手順が少なくて済み、初心者の方でも扱いやすいのでタープの入門にもおすすめです。

また、天候やシーンに合わせて自由に張り方をアレンジできることも、ヘキサタープの大きな特徴でしょう。
ポール2本で三角屋根のようにしてシンプルに使うこともできますし、4本のポールを使い片側をペグダウンすれば目隠しにもなり、プライベート空間も確保できます。

さらに6本のポールを使えば、平面で大屋根として使用することも可能です。
大人数でのデイキャンプのリビングスタイルや、バーベーキューなどに便利に使えます。

レクタタープ

レクタタープとは、正方形や長方形のシンプルな四角形のタープのことです。
正方形のものは、スクエアタープとも呼ばれています。
面積が大きいので雨や日差しを防ぎやすいことと、タープの張り方の自由度の高く、自在にアレンジできることが人気です。

また、形がわかりにくくたたみにくいことがある六角形のヘキサータープと違い、レクタタープなら形がシンプルなので初めて使う方でもたたむのが簡単です。
初心者の方や女性でも、簡単にたたむことができるでしょう。

スクリーンタープ

スクリーンタープとは、ナイロンやメッシュ状の壁面があるタープのことです。
屋根部分しかない一般的なタープと比べ、壁があるのでテントのような見た目が特徴です。
プライベート空間を確保できる上、虫の侵入を防ぐことができるので、虫嫌いの方へもおすすめですよ。

夏場以外にも壁面をクローズすれば冷たい風を防ぐことができるので、冬の寒い季節のデイキャンプにも活躍します。
シーズンを通して快適なキャンプを楽しめるスクリーンタープですが、パーツが多めなので収納にかさばる傾向があります。

ワンタッチタープ

ワンタッチタープとは自立式タープとも呼ばれる、ワンタッチで設営できるタープです。
フレームの支柱を広げ屋根部分の生地を被せて、支柱の脚を伸ばすだけで組み立てることができます。
設営しやすいので、慣れれば女性1人でも簡単に組み立てることができるでしょう。

設営が簡単なので、デイキャンプ以外にも、いろいろな野外イベントで活躍する場も多いワンタッチタープですが、屋根部分の生地と支柱の脚が一体になっているため、やや重めです。
持ち運びには、車を利用すると便利でしょう。

タープを張るのに避けたい場所

タープを張る場所は、いつも整備されたキャンプ場ばかりではないですよね。
野外には、タープを張るのに適していない危険な場所が存在します。

危険を避け安全にキャンプを楽しむために、次のような場所ではタープを張らないようにしましょう。

  • 崖の下      上から落石などの危険性がある
  • 枯れた木のそば  風で枝が落ちてくる
  • 川沿い      増水の危険性がある
  • 1本だけ立っている木の真下 雷が落ちやすい

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